非技術

ハンコを作ってもらった

技術記事ではない。

記憶の中の場所

技術記事ではない。

順列都市 再々再読

注:ネタバレを避けようという気持ちは全くありません。むしろ根本的なアイデアを解説してさえいる 『順列都市』を最初に読んだのは確か中学三年生か高校一年生の頃で、当時は塵理論のアイデアを今にして思えば何一つ理解できていなかったし、主人公ダラムが…

今日、外に出ると晩夏の匂いがした。湿気と、草木と、熱気の残り香。夏が終わりかけていることと、それでもまだ夏であるということが、アパートの廊下の外を見るまでもなくわかった。外を歩きながら、今年の夏が殆ど夏らしいことができないまま終わろうとし…

プログラミングに挫折していた頃のこと

読者諸兄は、雪が降り積もって行くその過程を眺めていたことがあるだろうか。 雪が降り積もる時、雪は初めから着実に蓄積してゆくのではなく、初めは地面に触れては融け、触れては融けを繰り返す。そうして無為に見える時を過ごした後、地面が十分に冷えた時…

記憶と夢とストリートビュー

技術記事ではない。 知人と、互いが昔住んでいた町をグーグルストリートビューで見ながら紹介するという遊びをした。ここを曲がると昔よく遊んだ公園があって、ここを曲がると帰り道で寄っていたお店が……。なくなっていた店もあったし、改装で様変わりした建…

動作の主について

何かしら危ない目に遭ったり、スポーツをしているときなど、思考が非常に素早く流れるように感じられることがある。いまさっき、台所で包丁を落としかけてその現象に遭遇した。しかし今回体験してみて、自分が「とても早くものを考えていた」ということを認…

本当は何を聴いているのか

電車に乗っているとき、たまに音楽を聴いていたりもする。 私の場合、普段聴く音楽はそうほいほい変わるものではない(CDを買う金銭的余裕がないというのが大きいのだが……)。もちろんプレイヤーの中に入っているのは既に何回聴いたかわからないようなものば…

距離

空を見上げるのが好きだ。 物心ついた頃から空を見るが好きで、暇な時はほとんどいつも空を見ていた。小学校などは校庭で暇になることはよくある。そんなときは怒られない程度にしばしば空を見ていた。あのさっぱりした青色も好きだし、様々な表情を見せる雲…

路地

路地が好きだ。 元々人が多い所が苦手だからなのかもしれない。しかしそれ以上に、 少し狭く入り組んだ道には何かしら魅力があるように思う。日常的に使っている道や人が多く行き交う主要な道路の脇にひっそりと口を開けている路地は、黙っていても不思議と…

透明

夏が来ると、鉱物を見たくなる。 この衝動がどこから来るのかは知らない。あの液体の時間を止めて一つ所に閉じ込めたかのような涼しげな外見が暑い日常からの逃げ場に見えるのかもしれないし、小さい頃に海で拾った磨耗してちんまりと丸くなったガラス瓶の欠…